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謎のクリエイターのサイン会に潜入せよ謎のクリエイターのサイン会に潜入せよ

SUMMARY

全ての準備を整えた融解班は、謎のクリエイター・八本木大介のサイン会に向かうのだった。

謎のクリエイターのサイン会に潜入せよ

阿峨草村の広報誌(1月号)

カプセルトイ『行き場のなくなったポケットティッシュ』の再出荷版には、20等分された「阿峨草村の広報誌(1月号)」が入っています。カプセルトイを購入する都道府県によって、出てくるピースが異なるようになっていました。

融解班はこれをわずか2日で全て集め、再び広報誌を完成させることに成功。広報誌を読み解くと、【八本木が好きな山を答える必要がある】こと、【その山はオニナキ山という】ことが発覚します。

さぁ準備は整いました。いよいよサイン会に潜入していきます。

八本木のサイン会1日目

サイン会は、池袋PARCOで開催された展覧会「不可逆展」の一角(倉庫)で行われました。

中の様子は外から確認することはできず、ひとり一人順番に通されていきます。融解班に与えられた時間は一人につき1人~2分程度。その限られた時間の中で、【紅十字狂示郎の妹を救うための情報】を手に入れる必要があります。

しかし、このサイン会の様子は阿峨草村の関係者(女性)とカメラ(スマートフォン)によって監視されており、サイン会の内部は以下のようになっていました。なお、後にカメラの位置は変更されます。

そのため、融解班は自然なやり取りの中で、【自分が好きな山はオニナキ山である】ということを伝えななくてはいけません。無事に伝えることができると、八本木から【特別なメッセージ】をサインと共に貰うことができます。

なお、不自然な質問などをすると、八本木から以下のようなメッセージが発せられます。

【融解班の活躍】

上記の監視体制が明らかになると、融解班は筆談によるコミュニケーションを試みるようになりました。ポストカードに質問を書き、Yes/Noで解答できるようにしたり、自身の手にメッセージを書いたりと、様々な方法が用いられ、八本木とのコミュニケーションは進んでいきました。

無事に【特別なメッセージ】を入手すると、今度は謎解きが始まります。

特別なメッセージはネットプリントの番号だった

メッセージには【さんさめとかとと】【び→0】と書かれており、「び」が「0」に変換されること、また使われている「び」「さ」「ん」「め」「と」「か」という文字を手がかりに、この暗号が、不可逆展で展示されている八本木の写真のテーマ【美と自然の境目】と対応していることが分かります。

このことに気付くと、【さんさめとかとと】は【64691711】という数字に変換することができる。

この8桁の数字は何なのかを考えるが行き詰まる融解班。ここで八本木のサインに、新たな情報「か-とと」が追加されます。

【か-とと】は先ほどの法則に則ると、【7-11】と変換することができる。

「7-11」は【セブンイレブン】と読むことができ、8桁の数字は【ネットプリントの番号】を表していることが判明します。

人質の収容場所は?

ネットプリントをすることで「人質の収容場所について」という黒塗り文書が手に入ります。

【001-795】という手がかりをもとに全部で795個あるものを検索すると、源氏物語に登場する和歌にたどり着くことができます。

【398-5】は398番目の和歌【よるべなみ かかる渚に うち寄せて 海人も尋ねぬ 藻屑とぞ見し】の5文字目で【み】というように変換していくと、【みよしけのちかしつ(三吉家の地下室)】という答えが導けます。

阿峨草村の広報誌(1月号)には村の地図も含まれており、阿峨草村に三吉家があることも確認できます。

しかし、紅十字のポストによれば、人質の収容施設にはロックがかかっているとのこと。それを解除するパスワードがわからなければ、紅十字の妹を救うことはできません。

融解班は、次なる情報を求め、2日目のサイン会に挑むのでした。

八本木のサイン会2日目

2日目のサイン会開始直前、会場にサングラスをかけた黒服の男性がやってきます。彼は1日目にサイン会を監視していた女性に対して、「今日は私が監視する」と言い放ち、「なぜですか!? まだやれます!」という女性の意見を「団長が決めたことだから」と跳ね除けます。

こうして、黒服が八本木のすぐ横に立ち、監視体制が強化された状態でサイン会が開始しました。

どうすればステッカーが手に入る?

2日目も多くの融解班が参加し、【オニナキ山】というメッセージを八本木に伝えていきますが、なぜか【特別なメッセージ】が書かれることはありませんでした。

代わりに、八本木の机には【彼のシンボルである“あかぐま”のステッカー】が置かれていました。しかし、誰もステッカーを受け取ることはできませんでした。ステッカーを貰えないかと八本木に問いかけても、「これはVIPにしか渡せない」と心苦しそうに断られてしまうのでした。

14:00の回になってもステッカーを受け取ることはできず、「このままではまずいのではないか?」と焦る融解班でしたが、より注意深く八本木の動作を観察すると、【八本木が監視役の男がいる方にときどき視線を向ける】【八本木がペンで監視役の男の目の前にあるPCを指し示す】といったことに気が付くことができます。

その結果、数人の融解班が【黒服の男がいじってるPCに付箋が貼ってある】ということを発見し、これを共有します。

VIPに変装せよ

そして15:00の回では、その付箋に何が書かれているのかの特定が進められていきました。その中で、【付箋には「今日のVIP」「黒のマスク」…と書かれている】といったことが判明していきます。しかし付箋の文字は薄く、またサイズも小さいため、その内容を読み解くのは困難でした。そして、正確な内容が分からぬまま、15:00の回は終了してしまいます。

この時点で推測されることは、【VIPの服装をしてサイン会に参加すれば、ステッカーが貰える】ということ。

問題は、肝心の服装です。複数人の協力により、【ベレー帽】【赤いマスク】【黒のマスク】【サングラス】【花(柄or束)】といった断片的な情報は集まっていましたが、これら全てを満たす必要があるのか、花柄なのか、花束なのか、など、曖昧な部分も多い状態でした。

しかし、残された時間はあとわずか。そこで編み出されたのが、これらすべてを身に着ける――通称・フルカスタム(融解班が命名)という戦法です。

最終16:00の回が終わるまで上記全てのアイテムを集めることは困難かと思われましたが、サイン会が行われている施設には100円ショップが入っていたほか、近所に住んでいた方もおられ、複数の融解班がそれぞれのアイテムを持ち寄り、一人に託すという展開へ。

そして時刻は16:00を迎えます。

まずは一人のフルカスタムが出撃しますが……何も言わずその場を立ち去ります。ダメだったのでしょうか。

その後も数人が入っていきますが、特に進展がないまま16:00の回の待機列が途切れてしまいます。もう全員行ってしまったのか? 私たちは失敗してしまったのか? そんな絶望が過りますが、そうではありませんでした。

サイン会の受付は17:00まで行われるため、融解班たちはギリギリまで衣装の調達に奮闘していたのです。

そして、再び融解班が集結します。その手にはベレー帽や花束が握りしめられており、一人の男性に手渡されていきます。

こうして多くの融解班の協力によって完成したフルカスタムは、全融解班の期待を背負って、会場の中へ入っていきました。

ファンアート(ᴢᴏᴍʙɪᴇ ɪɴᴜ @inumat31さん)

すると、黒服がハッとした様子で「日高様ですか!?」と問いかけてきます。

融解班の彼は頷くと、黒服から「お待ちしておりました!」と歓迎され、見事ステッカーを受け取ることに成功します。

英雄となった融解班の一人(ブラスト @blast_leafさん)

彼が手にしたステッカーの裏面には、八本木からの【特別なメッセージ】が書かれていました。

なお、最終的には4名の融解班がステッカーを入手。何度も同じVIP(日高様)が来ることに、黒服は困惑していたようです。

最後のメッセージ

ステッカーの裏には、八本木が事前に書いておいたと思われる暗号【びんかのびいのの】が書かれており、1日目と同様に暗号を解読すると【04750855】というネットプリントの番号を導き出すことができます。

「001-210」という手がかりをもとに全部で210個あるものを検索すると、グリム童話にたどりたどり着けます。例にある「DIE」は英語ではなくドイツ語であったとわかり、グリム童話で200番目にあたる『Der goldene Schlüssel』の3単語目【SCHLÜSSEL】という答えが導き出せます。

このように融解班は、ソーシャル・ハッキングの手法を用いて、【紅十字狂示郎の妹が囚われている場所】と【そのパスワード】の特定に成功します。

ちなみに

VIPの付箋は以下のようになっていました。

またこれ以外にも、壁にいくつかの付箋が貼られていました。

紅十字狂示郎のその後

融解班はサイン会で得た情報を紅十字にDMで伝えます。
すると、彼は以下のようなポストを行いました。

果たして大澤すみれの運命は…?

大澤すみれのブログが更新される

そして3月25日、大澤すみれのブログが更新されました。

3/24の取材まとめ – Creepypasta Blog (hatenablog.com)

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