『ALTÆR CARNIVAL』3rd GAME『ALTÆR CARNIVAL』3rd GAME
SUMMARY
『ALTÆR CARNIVAL』3rd GAMEの犠牲者は…?
セクション・ワン
セクション・ワンのゲームは、「ウミガメのスープ」。
「はい」か「いいえ」で答えられる質問を繰り返すことで、問題文に秘められた真相を暴くクイズでした。
問題は、全3問。しかし、2問目が終わったとき、
天の声は、今回の2位と3位に与えられるペナルティを発表します。
それは、「秘密ワードの発表」。
少女たちが隠したい「秘密」───
その一部を配信中に公開するというものでした。
そして、運命の3問目。
墨田季楽々が回答しようとしたそのとき、
「この問題……、わたしに勝たせてくれませんか?」
「待った」をかけたのは、日下部祥子でした。
どうしても、秘密を明かされたくない───。
必死さをにじませる日下部を前に、花崎は話し合いを提案します。
「ほら……。私たち、友達なんだし」と。
しかし、墨田はこれを拒絶します。
「違う。墨田は、そーゆーんじゃない……。
オマエラだってそーだろ?結局、自分に損がないときしか、
手ぇなんて貸せないんだから」
そして、彼女は、最後の問題に正解。
ボーナスポイントの恩恵もあり、1位でゲームを終えました。
しかし、少女たちのあいだに、前回までのような和やかな空気はありません。
交わす言葉もないまま、サード・ゲームのセクション・ワンは静かに幕を閉じるのでした。
セクション・ツー
セクション・ツーのゲームは、「謎解きクロスワード」。
カギは、すべてアナグラム。
盤面を埋めた先にも、さらに謎が待ち構えているという難易度の高いパズルです。
今回は、日下部祥子のチームが、この難問を2分半という予想外のタイムでクリア。
これまでのレースでトップを走り続けてきた墨田季楽々と、
最下位の一つ上の順位を維持してきた花崎薫が、しのぎを削ることとなりました。
そして───、この夜も、脱落者は決まります。
処刑タイム
脱落者は、花崎薫。
いつもとまったく変わらぬ調子で冗談を言う彼女でしたが、処刑まで時間があると知ると、あるエピソードを語りだします。
「今から私が話すこと、ウソかホントか当ててみてよ……」
それは、彼女が中学生の頃の話。
自分の遅刻が原因で、クラスメイトを乗せたバスが大きな事故に遭ったこと。
亡くなった友人たちの家族に、生と死を強く願われたこと。
やがて、彼女が「自殺ではない死」を求めるようになったこと。
少女がゲームに参加したのは、そんな切実な願いを叶えるためでした。
「───はい、お話おしまい。
ウソかホントか当ててみて」
最後まで冗談めかして笑い、少女は刑場に散りました。